うさぎを飼い始めてしばらくしたら、
- 急にくしゃみが止まらない
- 目が痒い
など、花粉症のようなアレルギー症状が出始めた、なんてことありませんか?
動物のアレルギーでは、猫アレルギーが有名ですが、うさぎにもアレルギーがあります。
今回は、うさぎを飼い始めてからアレルギー症状が出始めた方に、その原因と症状を和らげるための対策をご紹介します。
目次
アレルギーってなに?症状は?
体に菌やウイルスが入ってきた時、それを排除する免疫の機能が過剰に反応してしまうことがあります。これがアレルギー反応と言われます。
花粉症になった人によく紹介されている例に、「コップの水」というものがあります。
アレルギーの原因は年々、コップに蓄積されていき、そのコップからあふれてしまうとアレルギー症状が出てくるというものです。
ずっとなんともなかったのに、ある日突然アレルギー症状が出てくるというのは、コップからアレルギーの原因があふれ出てしまった状態になったわけですね。
症状としては、以下のようなものがあげられます。
【症状の例】
- 鼻:鼻水、くしゃみ、鼻づまり
- 目:かゆみ、充血、涙、腫れ
- 皮膚:かゆみ、蕁麻疹
- 呼吸器:喘息 など
2種類のアレルギーの可能性
うさぎを飼ってからアレルギー症状が出始めた人に考えられるアレルギーとして2種類の原因があります。
下記のどちらか1つ、あるいは両方ともアレルギーの原因である場合があります。
動物アレルギー
1つ目は動物アレルギー。この場合は、うさぎ自体がアレルギーの原因です。
うさぎの垢やフケ、またそれらの付いた毛がアレルギー反応を起こしています。
うさぎが近くにいる時や、うさぎのケージがある部屋にいった時にアレルギー症状が出ます。
うさぎの毛は細くて軽く、抜けやすいので、知らず知らずのうちに吸い込んでしまっています。
花粉アレルギー
2つ目は、花粉アレルギー。
うさぎを飼っているだけなのに、「花粉ってどういうこと?」と思うでしょうが、実は、うさぎの主食である牧草が原因なんです。
イネ科の牧草(チモシー)がアレルギーの原因となっています。
うさぎに牧草を与える時に牧草に触れたり、牧草の粉がエアコンや扇風機の風で舞ってそれを吸い込んでしまうと、アレルギー症状が出ます。
病院で検査してもらおう
アレルギーだと思われるような症状が出た場合、病院でアレルギー検査を受けましょう。
自分の症状の原因が「うさぎ」なのか「牧草」なのか、はたまた「両方」なのか。ハッキリさせておいた方が安心です。
原因がなにか分からないままだとどこを注意すべきなのかも分からず、対策がとれませんよね。
今後の自分のため、うさぎのためにも病院で検査を受けることをオススメします。
アレルギー検査は採血によって行うことが多いでしょう。うさぎの場合は「家兎」、牧草は「イネ科」という項目になります。
調べられる項目や費用は病院によって異なるので、直接問い合わせてみてください。
アレルギーと上手に付き合おう
病院で検査をしてアレルギーと発覚しても、簡単に家族であるうさぎを手放すことはできませんよね。
アレルギーであったとしても、上手にアレルギーと付き合ってうさぎと生活していくことは不可能ではありません。
下記でアレルギーと上手く付き合っていくために症状を和らげる方法の一部をご紹介します。
こまめな掃除と換気
うさぎの毛や牧草の粉末に触れたり、吸い込んだりするとアレルギー症状が出てしまいます。清潔な環境を保つことが大切です。
清潔な環境を保つために、こまめに掃除や換気をしましょう。空気清浄機を使用するのもいいですね。
私のオススメは、加湿機能付き空気清浄機の使用です。
うさぎはもともと瞬きをあまりしないので、目が乾燥しがちです。目が乾燥すると、目に傷や炎症ができやすくなります。
部屋を清潔にするため、換気の回数を増やすと、冬なんかは特に乾燥してしまいます。
そこで、加湿機能付きの空気清浄機を使用することで、換気の回数を最小限にしつつも、空気を綺麗に出来、なおかつ加湿機能で乾燥も予防してくれる優れものです!
ちなみに、空気清浄機は脱臭効果が高いものもあるので、うさぎの尿の匂いが気になる方にもオススメですよ。
マスク・眼鏡・手袋を使用
うさぎの毛や牧草の粉末はとても細かく、掃除や換気をしても取り除けないこともあります。そのため、侵入を防げるようにマスクや眼鏡、手袋を着用しましょう。
ただ、普通のものでは効果が薄いので、花粉症対策で販売されている機能性の高いマスクや眼鏡を使用するといいでしょう。
代用として、マスクを2重にしたり、水泳のゴーグルを使用する手もありますね。
牧草を変える
牧草がアレルゲン(アレルギーの原因)の人は、牧草の粉末が天敵です。牧草の粉末をなるべく少なくするために、ペレットタイプの牧草に変更するといいでしょう。
急に牧草を変更すると、うさぎが牧草を食べなくなってしまうこともあります。牧草を変更する場合は、現在与えている牧草に新しい牧草を少しずつ混ぜたりして、うさぎの様子を見ながら行って下さい。
うさぎにも牧草の好みがあり、ペレットタイプだと食べないうさぎさんもいます。ペレットタイプだと食べなくなってしまう場合には、牧草の変更を一旦保留にしましょう。
私は以前、アレルギーとは関係無しに牧草を急にかえたことがありました。それ以降、うさぎが牧草を全く食べなくなってしまい、とても焦りました( ̄▽ ̄;)
アレルギーの方にはつらいですが、無理にペレットタイプに変更するよりも、うさぎが食べてくれることを優先してくださいね。
今まで食べなかったのに、急に食べるようになることもあるので、食べなくても少しだけペレットタイプを置いておくといいかもしれません。継続は力なり?(笑)
薬を処方してもらおう
症状がひどい場合には、病院で薬を出してもらいましょう。症状に合った薬を出してくれるでしょう。
目薬や塗り薬、抗生物質を処方される場合もあります。
うさぎを手放すことは最終手段にして
アレルギー症状をおさえるには、うさぎを手放すことが一番有効です。しかし、その選択は最終手段にしてほしいと思います。
アレルギー症状には様々あり、時には命に関わることもあります。
なので、手放すという手段が悪いとは言いませんが、うさぎも1つの命です。
手放すことを決めたのなら、その後うさぎが幸せに暮らすことができるように里親を探すなどしてください。
決して、捨てたりしないでくださいね。